HOTERESなど3展合同展「HCJ2012」


HCJ2012
HCJ2012

昨年のHCJの会場

「HCJ 2012」(主催・(社)日本能率協会)が2月21―24日、東京ビッグサイトで開催される。

「第40回 HOTERES JAPAN 2012」(第40回ホテルレストラン・ショー)、「第33回フード・ケータリングショー」、「第12回厨房設備機器展」で構成する合同展示会。厨房・調理設備機器、フードサービス機器、テーブルウェア・食空間演出をはじめとした、国内外約800社以上が出展。ホテル・旅館、温泉、外食、中食、給食などの業界を対象に最先端の商品、設備、サービスなどを提案する。

今回、宿泊・食・商空間で使われる和モダン、日本らしさを表現、追求する「和モダン・和テイストゾーン」をはじめ、飲食店に専門特化したフードサービス関連製品・機器を展開する「フードサービスエリア」、「節電・エコ・省エネゾーン」、「建築・設計・エクステリアゾーン」の4つが新たに加わった。また注目企画では、クリエイターが「和モダン」をテーマに客室空間を展示する「ジャパニーズ・モダン・スタイル」のほか、「エコ達人村の相談デスク」、「(社)日本厨房工業会ブース特設展示」を展開。イベントステージでは、中国で日本の食品・関連機器を浸透させるための「中国市場において日本の食ビジネスを成功させるには」をはじめとした多くのビジネスセミナーが予定されている。

わび、さび、かわいい茶ガールの休日 [著]一品更屋


chyagial

一品更屋(尾木原暁子氏)が、昨年3月から茶・茶道イベント「わび、さび、かわいい茶ガールの休日」をスタートした。この同名書籍(A5判、96ページ)が㈱小学館から11月22日発売される。

chyagial「茶ガール」とは、茶・茶道をかわいく楽しむ女性の総称で、一品更屋の考案による造語。茶道を習得していない一般女性を対象に、着席スタイルの現代茶会として提案する。

書籍は「茶ガールって何?」「わびさびかわいいって?」という疑問に答える、カラー写真が豊富。かわいい茶会風景や、茶道具の紹介もある「現代茶湯」入門本となっている。

(小学館、1,365円)

 

第37回名古屋テーブルトップショー


2010年6月の吹上ホール
2010年6月の吹上ホール

2010年6月の吹上ホール

陶磁器をはじめとするテーブルウエア関連の新作見本市「第37回名古屋テーブルトップショー」(主催・NTS運営評議会)が1月10―12日(一部11日から)、愛知県産業労働センタ、吹上ホール、デザインセンタービル(ロフトビル)、名古屋国際センタービル、名駅IMAIビルの5会場で開催する。
今回の参加メンバーは20グループ、181社。陶磁器をはじめ、グラスや漆器、プラスチック類、金属製品などの異業種企業やギフトグループなどが新商品を発表し、販売戦略を打ち出す。参加各グループが結集して共同案内や宣伝などに取り組み、全国の百貨店、量販店バイヤーや売り場担当者、陶磁器専門店、生活雑貨店などの取引筋を招き、積極的に商談を交わす。
参加グループの変更として、今回は二社会から㈱マルタ商店が抜けて㈱セイエーが生活飾物のグループ名で名鉄IMAIビルでの単独出展となる。
日程はロフトビルの新作4社会とぬりの華、愛知県産業労働センターの日本陶磁器協栄会が1月10―12日、吹上ホールで開催する各グループと名古屋国際センタービルのふぉーらむフェアー、名駅IMAIビルの生活飾物が1月11、12日の開催となる。
この2、3年の機能性商材の需要が一巡し、震災の影響や国内外の経済の先行き不透明により消費マインドが低下している中、今回のNTSで各社がどのような新商品・企画を打ち出すのかが注目される。

胸中の山水 [著]細川護煕


sansui

現在、菊池寛実記念智美術館で開催中の、「胸中の山水 細川護煕」展では、展覧会図録に替えて、単行本の形で「胸中の山水」(B5版、157頁)が青草書房(株)から発刊されている。細川氏が自らの言葉で、個々の作品の制作意図を語るだけでなく、美学や人生観までをも、読みやすい文章で書き綴っている。

sansui

展覧会に出品された11の油絵については、そのイメージの元になった漢詩を、氏がどのようにとらえているかが、丁寧に語られている。

例えば柳宗元の「江雪」という詩について、氏は「『絶』『滅』『独』『寒』といった文字が私の心に響き、詩人の魂の叫びが聞こえてくるような気がするのです」と書いている。それを読むと、濃い蒼の山々、どんよりと重い空、白く寒々とした川の上に、豆粒のように小さな船と人といった、絵の中の世界が、より深く理解できる。

茶陶については、10盌を選んだ同館の林屋晴三館長が、それぞれの茶盌の見所やエピソードなどを執筆。読み応えのある1冊となっている。

(青草書房、2,625円)

魯山人 うつわの心 [著]黒田和哉


rosanjin

(株)黒田陶苑の黒田和哉氏が「魯山人 うつわの心」(B5版、163頁)をまとめ、(株)グラフィック社より刊行した。

rosanjin

本書は、同氏が少年時代から近所で過ごした北大路魯山人の人物像と、提案した器の使い方、陶芸作品に焦点を当てて解説した写真集。

初期に手がけた金襴手や仁清・乾山風、九谷をはじめ染付、織部、志野、晩年の備前、銀彩にいたるまでを取り上げている。各美術館、コレクターの好意によって集められた「金らむ手津本」や「絵於里遍長板鉢」「金彩椿大鉢」「織部蟹平向」などをはじめとする名作や、あまり知られていなかった作品を含め全部で約170点を新たに撮影し、著者の視点から見た解釈のもとに「眼」と「手」、「心」と「脚」という観点で構成。特に器に料理を盛っているところでは「食器は料理の着物」と表現した独特な感性が的を射ていて圧倒される。

筆者が家族ぐるみで親しくしていたことにも触れ、風評されてる人物像とは違う「本来の姿」を語っている。長い間近くにいて、魯山人とやきものを良く知っているからこそ見える作品に対する思いやこだわりを一冊に表現。

(グラフィック社、2,500円)

フェスティバルいよいよ開幕


国際陶磁器フェスティバル美濃’11国際陶磁器フェスティバル美濃’11 がいよいよ開幕した。同展は「土と炎の国際交流」をテーマにした3年に一度に開催されるトリエンナーレ。メーンイベントの世界的コンペティション「第9回国際陶磁器展美濃」がセラミックパークMINOで催されているほか、多治見市、瑞浪市、土岐市の各会場で様々なイベントが開催される。今回は特に東濃地区の地域産業振興に重点が置かれており、美濃焼の歴史や伝統、そして産地の魅力をアピールするイベントが数多く繰り広げられるもようだ。

以下では陶業時報で連載した記事をまとめて紹介する。

国際陶磁器フェスティバル美濃’11 公式サイト »


連載記事

角川 日本陶磁大辞典 普及版


角川日本陶磁大辞典・普及版

このほど㈱角川学芸出版は「角川日本陶磁大辞典普及版」(A5判、1580頁)を刊行した。

角川日本陶磁大辞典・普及版「やきものに関するあらゆるジャンルのあらゆる用語を網羅」するという本書は、やきもの専門用語としては圧倒的ともいえる7200の項目に精彩なカラー図版1300点を盛り込む大辞典。2002年刊行の同名書の縮刷版で、平成の大合併による自治体名の変更や、物故した現代作家の没年記述など、必要な補訂を行っている。

立項用語は、13ジャンルにわたる精鋭の専門編集委員と執筆者ら220人が、それぞれの専門の研究成果を反映してわかりやすく解説。縄文時代から現代に至る歴史を網羅する美術や用語、成形から焼成までやきもの制作の工程を網羅する技術や専門用語、伝統文化を支えてきた国宝や重文の作品などといった国内の関連項目に加え、中国・朝鮮陶磁、東南アジアや中近東、ヨーロッパにいたる世界のやきものの主要な用語も立項している。

巻末の付録資料も陶磁器関連情報のデータベースとして大変重宝する内容。国内外の古窯跡分布図、陶磁器編年図表、窯構造・窯道具の変遷、日本陶磁史系統図、中国・朝鮮・日本年代対照表、陶芸技法、器物形状一覧、国宝・重要文化財/重要無形文化財保持者一覧、陶磁器関係文献一覧、陶磁器関連美術館・博物館一覧など、貴重な情報を網羅している。

2002年刊行の親本と比べ、70%コンパクトになり利用しやすく、価格も約半額となり購入しやすくなった。陶芸作家や骨董収集家はもちろん、陶磁器業界の関連業者必携の一冊。

(角川文芸出版、24,150円、発売記念特別定価 [2011年7月末まで]:20,790円)

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第2回テーブルウェアEXPO


「第2回テーブルウェアEXPO」(主催・リードエグジビションジャパン㈱)が7月6―8日、東京ビッグサイトで開催される。

2010年07月テーブルウェアEXPO

昨年新設され好評となったテーブルウェアEXPO と DESIGN TOKYO

同展は受注・販売を目的とした商談専門の5つの合同展「GIFTEXワールド」のひとつで、このほかに「第6回国際雑貨EXPO」「第3回ベビー&キッズEXPO」「第2回ファッション雑貨EXPO」「第2回DESIGN TOKYO」を併催する。

昨年から陶磁器、機能性調理具、キッチン雑貨、漆器、ガラス食器など多彩なテーブルウエア商材が一堂に集まる商談専門店として開催されている。同業種だけでなくアパレル関係や雑貨店など異業種との交流、商談が随所で行われ、新規顧客の獲得へとつながる格好の機会だ。今回は規模を3倍に拡大し、企業社数も大幅に増え、陶磁器関連では㈱アイトー、前畑㈱、㈱ヤマキイカイ、カノー㈱、うるしの光(10社)が出展を予定。現在も出展社を募集している。

また同会場で併催される「販促EXPO」では㈱サイキ一山陶苑が出展を予定している。

インテリアライフスタイル


インテリアライフスタイル2010

メサゴ・メッセフランクフルト㈱(東京都千代田区、梶原靖志社長)は4月22日、「インテリアライフスタイル」の概要を発表した。今回は6月1―3日、東京ビッグサイトで開催される。

インテリアライフスタイル2010

今回のアトリウム特別企画では「人と植物が時・住空間を共有するライフスタイル」を提案する。写真は2010年開催時の三郷陶器のブース

同展は国内外のテーブルウエア、キッチン用品、ステーショナリー、ベビー&キッズアイテム、テキスタイル、インテリア関連製品など住空間を構成するデザイン性の高い最新アイテムが一同に集う見本市。毎年テーマを変えているメインのアトリウム特別企画は「design plantation」。植物をインテリアとして生活に取り込んだ「人と植物が時・住空間を共有するライフスタイル」を提案、インテリアグリーンやフラワーなどの植物、花器・プランター・エクステリアアイテムをはじめ、エコやリサイクルなどの環境に考慮したアイテムが登場する。

業界関連では㈱アイトー、石塚硝子㈱、㈱キハラ、木本硝子㈱、九谷焼鏑木商舗、西海陶器㈱、三郷陶器㈱、松徳硝子㈱、昭和陶芸㈱、㈱セラミック・ジャパン、HASAMI、廣田硝子㈱、㈲堀江陶器、マルミツ陶器(資)、㈱丸利玉樹利喜蔵商店、ミヤザキ食器㈱、㈱ヤマキイカイなど、国内外を含め約140社のテーブルウエア関係が出展を予定している。また昭和陶芸は近未来ダイニング研究所としてはじめて出展。丸利玉樹利喜蔵商店とコラボした「セラクックスチーマーオーバル」などを披露する。

震災の影響で海外からの出展社が大幅に減り、全体では4月21日現在、国内外を含む472社が出展を予定、来場者は2万6000人を見込んでいる。

第36回名古屋テーブルトップショー


2011年1月NTSアイトー
2011年1月NTSアイトー

2011年1月開催のNTSは多くの機能性商品が披露された。写真はアイトーのブース

今年の下半期の商戦を占う業界恒例の一大イベント、秋・冬向けの新作を発表する展示会「第36回名古屋テーブルトップショー」(主催・NTS運営協議会)が6月1―3日、愛知県産業労働センター、吹上ホール、名駅IMAIビル、ナディアパーク・デザインセンタービル(名古屋ロフトビル)、名古屋国際センタービルの5会場で開催する。

参加メンバーは22グループ・200社。陶磁器をはじめ、グラスやガラス食器、漆器や箸、プラチック類や金属製品などの異業種企業やギフトグループなどが積極的に新商品・新企画を展開し、新たな販売戦略をアピールする。各グループが結集して、共同案内・宣伝などに取り組み、全国の百貨店・量販店バイヤーや売場担当者、陶磁器専門店・生活雑貨店などの取引筋を招き、積極的に商談を交わす。

日程は、ナディアパーク・デザインセンタービルで開催する美瀬肥うつわ展とぬりの華が6月1―3日で、ほかはすべて6月2―3日の2日間の開催となる。今回は吹上大ホールで開催するグループ吹上の旋風が、会場のレイアウトを大幅に変更。通路を増やし各ブース間の動線を多く確保している。

前回1月のNTSでは来場者が微増したが、今回は東日本大震災後初の開催となり、震災後の陶磁器業界の商況を占う機会としても注目される。