デザイン物産展ニッポン [著]ナガオカケンメイ(企画・構成)ほか
日本デザインコミッティーと松屋による展覧会「デザイン物産展ニッポン」の書籍版が9月6日、美術出版社から発売される。企画・構成は同展のコミッショナー・ナガオカケンメイ、制作は日本デザインコミッティー。
同展は、デザインを切り口にした物産展として、8月27日から9月1日まで東京・松屋銀座で開催。同書は、そこで出品した物産全235点を写真とコメント付きで紹介し、展覧会と同様に分類した5つのデザインピースに、6つ目の「旅+Design」を追加している。デザインに興味をもつ人向けに、各都道府県別、1泊2日のトラベル提案を掲載することで、全国の物産カタログとしてだけでなく、旅行ガイドブックとしても機能するよう工夫しているのがこの本の心憎い「デザイン」だ。ページ欄外に掲載された各県の人口、面積、特産物などのデータは、地域の理解を深める上で大いに役に立ちそう。
このほか、同コミッティーメンバーや、デザイン関連の事業に携わる著名人のデザインに対する熱い想いをつづったコラムや風景写真が挿入され、読み物としても楽しめる一冊となっている。
(美術出版社、2,625円)