内木孝一の一生使える器選び [著]内木孝一
東京・表参道にある普段使いの器の店「うつわのみせ大文字」の店主内木孝一氏著「内木孝一の一生使える器選び」が出版された。
著者の内木氏は、印刷会社勤務後、器好きが高じて食器小売大手のたち吉に入社、販売や企画などの経験を積んで1982年に独立、陶磁器の作り手とも交流が深く流通にも通じた和食器を知り尽くした人物。
1章の「ここが知りたかった!和食器の素朴な疑問」から、2章「知って得する器選びマル秘常識」、3章「和食器の使い方&お手入れのマル基常識」、4章「差をつける、盛り付け&テーブルコーディネイトのポイント」、5章「料亭に行っても自慢できる、和食器のうんちく」、6章「知っておきたい輪食器カタログ」まで、和食器の基本的な知識からうんちくまで網羅し、作家名や値段にとらわれない普段使いの食器選びのポイントをプロの目から分かりやすく解説している。
読者設定は、和食器好きの人、和食器選びに自身の持てない人など一般消費者がターゲットだが、流通や小売業など業界関係者が読んでもハンドブック的に役に立つ作りとなっている好著だ。
(講談社、1,400円)