各産地の春の陶器祭り


4月から5月上旬にかけて全国の陶産地で恒例の陶器祭りが開催された。今年はゴールデンウィーク後半に全国的に天候が荒れたものの、西日本では4、5日に回復し、前年を上回る来場者を集めた産地もあった。

たじみ陶器まつり(岐阜県多治見市)

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「陶器の日」のPRをした「たじみ陶器まつり」

「たじみ陶器まつり」(主催・同実行委員会)は4月7、8日、多治見駅周辺と市内本町のオリベストリートで開催された。

60回記念の今年は「陶器廉売市」の開催に加え、周辺の虎渓山永保寺や多治見修道院など観光スポットを紹介した。また「10月4日は陶器の日(お茶漬けの日)」のPR事業のアピールで美濃焼の茶漬け碗アンケートの集計、美濃焼強化磁器の茶漬け碗に多治見名物「うなぎ茶付け」が120食振舞われた。


せと陶祖まつり(愛知県瀬戸市)

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作家こだわりの作品を販売した「せと陶祖まつり」

「せと陶祖まつり」(主催・大せともの祭協賛会)は4月14、15日、瀬戸市内で開催された。
会場には若手陶芸家の作品を販売するせともの楽市やせと窯元直販処など50店が軒を連ねた。このほか土鈴やオカリナの絵付け体験、瀬戸の作家が作陶した抹茶碗を使用したおもてなし茶会を開催。大勢の親子連れでにぎわった。また陶祖藤四郎(加藤四郎左衛門景正)を祀る陶彦神社に陶物を献上する奉献の儀式も行われた。

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陶物を献上する御物奉献行列


TOKI-陶器祭り(岐阜県土岐市)

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雨模様でも多くの来場者でにぎわった「TOKI―陶器まつり」

「TOKI-陶器祭り」(主催・主催・同実行委員会)は4月21、22日、土岐市産業文化振興センター(セラトピア土岐)周辺で開催された。
会場では美濃焼のメーカー、商社、陶芸家30店舗が出店した「美濃焼買道市」では、多くのやきものを販売し、大いににぎわった。このほか皿にプロの似顔絵師に似顔絵を描いてもらう200枚限定の「似顔絵コーナー」や「ろくろ体験教室」などを開催し、親子連れから人気を集めた。また全国からご当地グルメを集めた「B級グルメ」やとっくりとっくんやうながっぱなどゆるキャラが集まってダンスを行ったほか、東日本大震災復興イベントとして「能米・南三陸復興市」が開催された。