国際陶磁器フェスティバル美濃’11

回を重ねるごと国際色豊かに


第8回国際陶磁器展美濃展授賞式

国際陶磁器展美濃は年々国際色豊かに。第8回(2008年)の陶芸部門グランプリは台湾のシ・ヨンシ氏(写真右)が受賞した

「第2回国際陶磁器フェスティバル美濃89」は1989年10月22日―11月5日に第1回と同様、多治見市総合体育館で開催された。メーン企画である国際陶磁器展美濃は、「陶磁器デザイン部門」のテーマに「光とのコミュニケーション」、「陶磁器部門」には「風」をテーマに作品が募集され、合計3733点の登録があった。第1回には登録のなかったソビエト連邦からも含め60の国・地域から作品が集まり、第1回の47の国・地域を大きく上回る国際色豊かな展示となった。前回、来場者から陶磁器の祭典で陶磁器を購入したいという要望が多かったため、今回は「見る・買う・食べるの2週間」と題した「フレンドリーフェア」を開催。海外から大道芸人を呼んだイベントや陶磁器販売コーナー「やきものソルド」、「岐阜物産展」内の飲食コーナーが好評を博した。

第3回は1992年10月25日―11月3日に多治見総合体育館で開催。国際陶磁器展美濃には、第2回を上回る63の国・地域から3546点の登録があり盛況だった。また、新素材・新技術、領域のボーダレス化などの変化に伴い、「セラミックス」というより広範なテーマを打ち出したことも特徴。同回からサブイベントとして、国内外の陶磁器デザイナーの秀作を一堂に展示する「世界のトップデザイナー招待作品展」を開催した。

第4回は1995年10月28日―11月5日に多治見総合体育館で開催。国際陶磁器展美濃には64の国・地域から3544点の国際色豊かな登録があった。「世界のトップデザイナー招待作品展」は「アジアの新しい風」と題し、アジアを舞台に活躍する作家に焦点を当てた。また代表的な企業の製品を幅広く展示した「国際陶磁器企業展」や、「ジュニア陶芸フェスティバル」も開催された。

第5回は1998年10月28日―11月3日に前回と同じ会場で開催。国際陶磁器展美濃の登録は64の国・地域から3507点を数えた。「世界のトップデザイナー招待作品展」では「北欧の光と影」と題してフィンランドの陶磁器デザインを紹介した。また企画展として、「世界の生活・やきもの展」の写真パネル展示や道場六三郎氏、滝田栄氏、林望氏などの著名人によるライフスタイル提案「やきもののあるライフスタイル展」も開催された。この第5回は多治見市総合体育館で開催された最後のフェスティバルとなった。第6回以降は、2002年に竣工したセラミックパークMINOで開催されることとなる。