NAGAE+が飲食店をオープン


自社ブランドショップ内にオープンした飲食店「小昼屋(こびるや)」
(撮影:Satoshi Asakawa)

 ライフスタイルブランド「NAGAE+」(㈱ナガエプリュス、長柄洋一社長)は5月30日、東京外苑前の自社ブランドショップ内に飲食店「小昼屋(こびるや)」をオープンした。
 小昼は北信越や東北地方に引き継がれる食文化で、小休憩、転じておやつ、間食を意味する言葉。同社取締役の鶴本晶子ブランドディレクターは「ちょっとした小休憩の時間であり、その土地の伝統食を食べながら情報交換をするコミュニティーの場。職人のライフスタイルを支えてきた『小昼』を現代に蘇らせ、上質な小休憩の場を提案するとともに、クリエイターが情報発信できるプラットフォームであり、さらに日本産のプロダクトを発表するステージでもある」と話す。
 供されるのは献上加賀棒茶と北陸を中心に全国から厳選した菓子の「茶の小昼」(1500円、税別)と、利き酒師の中山士門氏セレクトの日本酒3種に、ほたるいかやラウス昆布などのつまみのペアリング「酒の小昼」(2500円、税別)。「茶」には陶芸家・森岡希世子氏のポットと湯呑み、自社のすずや金属のプレート、「酒」には、「TRAVEL CHOCO」、木村硝子店のタンブラーなどをセレクトして用いる。

「茶の小昼」で使われる森岡希世子氏のポットと湯呑み、自社の金属プレート
(撮影:Satoshi Asakawa)

 同社は1954年創業の富山・高岡市の金属加工メーカー㈱ナガエが母体。日本の伝統と金属加工の最先端技術を掛け合わせ、すず食器、すずアクセサリー、美容ツールなど数々のプロダクトを発表、昨年11月にブランド初の直営店を開設した。店内にはキッチンとカウンター、テーブル、プレゼン用のプロジェクターを完備する。6月24日には航空宇宙産業技術と萬古焼から生まれた土鍋「bestpot」(三重県・㈱モラトゥーラ)の新作発表会を行う。