「第11回モノマチ」が開催


青木美穂氏が講師を務めた「サケグラスセミナー」

 東京台東の「第11回モノマチ」(主催・台東モノづくりのマチづくり協会)が5月24~26日、台東区南部エリアで開催された。製造・卸の集積地としての歴史をもつ台東区南部エリア(御徒町―蔵前―浅草橋2キロ四方の地域)を歩きながら、「街」と「ものづくり」の魅力に触れることを目的に、地元有志によって2011年から始まった。今年の参加出店は、昨年の過去最高175をさらに上回る195件。5月としては記録的猛暑の下、エリアはワークショップ、イベントなどを含む多くの来場者でにぎわった。
 木本硝子では、同社が各地で行う「サケグラスセミナー」を23、24日計6回で初企画。セミナーは同社の日本酒専用グラスを使用し、酒の味わいや香りの変化を体験するもの、営業部・青木美穂氏が講師を務めた。日本酒ナビゲーターの資格を持つ青木氏は「社長がリーデル社のワインのための各種形状のグラスに着想を得、5年ほど前から1万銘柄にもおよぶ日本酒のためのグラス開発に着手した。今では日本酒専用のグラスは120種に」と述べ、初公開の同社プロモーションビデオを見たあと、東京の地酒「置守(おくのかみ)」を日本酒造組合推グラス、「es」シリーズ2種の計3種のグラスで味わった。
 参加者から「グラスの飲み比べは購入しないと体験できない。ユニークな体験ができた」「今日から意識が変わりそう」などの声が上がった。青木氏は「大手酒造メーカーの生産量は減少傾向だが、こだわりある小さな蔵元の消費量は伸びており、それを女性が支えている。弊社の取組みはそうした蔵元からも喜ばれている。グラスの特徴を知り、気分でグラスをチェンジするスタイルに挑戦してほしい」と結んだ。