国際陶磁器フェスティバル美濃’11

民間力を生かし産業振興


国際陶磁器フェスティバル美濃'08の会場

今度の国際陶磁器フェスティバル美濃'11は民間主導で再構築する。写真は2008年開催時のセラミックパークMINO会場

「土と炎の国際交流」をテーマ来年9月16―10月23日に開催される国際陶磁器フェスティバル美濃11(主催・同実行委員会)。今回はインテリアデザイナーの神谷利徳氏を総合プロデューサーに迎え、今までにない企画を数多く予定している。前回まで世界を代表する陶磁器展である国際陶磁器展美濃を中心に開催されていた同フェスティバルを、国や自治体だけでなく、多治見市、瑞浪市、土岐市の商業組合や工業組合、地域の店舗や住人などの力を生かした美濃焼産地の産業振興・地域振興事業と国際陶磁器展美濃を2本の軸として展開していく。それにより美濃焼の素晴らしさを発信し、美濃焼ブランドを構築することをコンセプトにした新生フェスティバルとして再構築する。

美濃焼の陶産地の産業振興・地域振興には、多彩な企画が目白押しだ。美濃焼の特徴、歴史や史跡、地域の観光などを総合的に解説した公式ガイドブックを発刊するのもそのひとつ。また、美濃焼をアピールするイベントとして、セラミックパークMINOで、「美濃焼製品の品評&商談会―エンドユーザーによるレッドカーペット」や「わが街歴史探訪―史跡から見る美濃焼の里―」、心身に障害を持った人達の作品展「アール・ブリュット美濃展」などのほか、瑞浪市立旧大湫小学校で「美濃クラフトフェア」、3市の各所で「美濃焼産地のグルメと地酒 食と器を楽しむ」、「美濃焼を活かした盛り付けコンテスト―器季会快―」、セラトピア土岐とセラミックパークMINOで「大美濃焼市」など盛りだくさんのイベントが、地域をあげて開催する。

さらに国際陶器器展美濃に新たに前畑㈱の坂﨑重雄会長の名を冠した「坂﨑重雄セラミックス賞」(2点、賞金50万円)を設定した。このように産地をあげての民間主導のフェスティバルに業界として、今後も注目していきたい。